プラクティショナーを見つけ、ついにヒーリング・セッションの予約をしたあなた。次に、何をすべきでしょうか?まずは、ヒーラーが癒しのすべてを行ってくれると期待するのをやめましょう。
「何ですって!?そのためにお金を払っているのに?」
そう思ったあなたに、ヒーリングの秘密を明かしましょう。あらゆる癒しは、あなた自身によってもたらされるのです。つまり、あなたが癒しのプロセスに意識的に取り組めば取り組むほど、より満足のいく結果が得られます。
究極的には、あなたの肉体を癒すことができる唯一の存在は、あなたです。人間関係を癒し、豊さを創造し、傷ついた心を修復し、あなたを鬱々とした状態から救えるのは、あなただけなのです。
医療の専門家やヒーラー、セラピスト、そしてシャーマンたちは、様々なツールやテクニックを用いて、あなたの癒しの旅をサポートしてくれるでしょう。しかし、実際に“あなた”を癒すことができるのは、“あなた”しかいません。今生で、どのレベルまで癒しを得られるかもまた、あなた次第です。
そのことを踏まえた上で、ヒーリング・セッションの効果を最大限に得るために、何をすれば良いか、実践的なアドバイスをご紹介します。私がヒーリング・ワークを行うようになってから15年以上が経ちますが、私が今なおクライアントに伝えているアドバイスです。
1. ヒーリング・セッションの意図を明確にする
ヒント:記事全文を読む時間のない方は、ぜひ1をお読みください!
明確な意図を持たずにヒーリング・セッションを受けるのは、目的地を伝えずにタクシーに乗るようなものです。運転手は、タクシーを発車させますが(メーターの料金も、当然上がっていきます)はっきりとした目的地はありません。楽しいけれど、あなたにとって無意味なドライブです。
ヒーリングの目的をしっかりと設定しましょう。人生において、変えたいことや達成したいことについて考えます。
特定の何かに感じている恐れを手放したいのでしょうか?経済的な問題をなくし、豊さを引き寄せたい?人間関係を癒したい、または別れたい相手がいますか?それとも、体の不調や病気を克服したいと望んでいるのでしょうか?
あなたの望みが何であれ、その目的が実現したところを、できるだけ明確にイメージしてください。今ある問題や、その原因にフォーカスするのではありません。なぜなら、それらはすでに過去のものだからです。代わりに、理想的な未来に意識を向けます。あなたが経験したいと心から望む現実を、可能な限り詳細にイメージしましょう。その願いが叶い、新しく生まれかわったあなたが、どんな気分でいるか想像します。
そして、必ずそのイメージや感情を、手書きまたはパソコンなどを使って書き出します。ここで大切なのは、頭の中のイメージを文章にすることです。ヒーリングの意図を書き出すことで得られるメリットは、2つあります。まず、あなた自身がその意図をよりはっきりと認識できるようになること、さらに、文章にすることで、あなたの望みが具現化し始めます。
みなさんの中に質問が湧き起こってきたのを感じますので、ここでQ&A形式でお答えします。
「ヒーリング・セッションを受ける目的が、自分でもはっきりとはわかりません」
それでも、まったく問題ありません。あなたが感じていること、わかっていることを書き出し、プラクティショナーと話し合いましょう。
多くの人は、欲しいものを何となく理解しているに過ぎません。誰かと話すことで初めて、その内容がはっきりとします。優秀なプラクティショナーは、あなたの話に慎重に耳を傾け、ヒーリング・セッションのために、共通の、明確な意図を設定するサポートをします。
「何にフォーカスしたいのか、まったく思いつきません」
これは、特に初めてのクライアントに多くみられるケースです。どこから何に手をつければよいのか、見当がつかないというときには、人生の中でもっとも変えたいことをひとつ、考えます。
または、次のように自分に質問をします「私の人生にストレスを与えている、最大の原因は何ですか?」ほとんどの場合、この答えがまさにヒーリングを受けるに当たって、フォーカスすべきポイントとなります。セッションを複数回受ける必要があるケースもあるでしょう。
人生のあらゆる場面において言えることですが、ヒーリングを受けるときにもまた、叶えたいことをより明確に、しっかりと意識するほど、その願いは具現化しやすくなります。
2. リラックスし、十分に休息した状態で受ける
ヒーリングを毎週定期的に受けている、という方は少ないはずです。つまり、あなたにとってヒーリング・セッションは一大イベントとも言えます。せっかくの機会を無駄にしないでください!
ヒーリング・ワークは、繊細で非物質的なエネルギーを使って行われます。つまり、過度の疲労や緊張、ストレスにさらされた状態では、ヒーリングの恩恵を最大限受け取ることはできません。
ヒーリング・セッションの前日には、十分な睡眠をとるよう努めましょう。また、当日はセッション・ルームに慌しく駆け込んだり、遅刻を心配してストレスを感じたりすることを避けるためにも、時間に余裕をもって行動しましょう。
3. セッションの始めに深呼吸をする
プラクティショナーは、ヒーリング・セッションの始めに、まずはあなたと話をすることがほとんどです。ヒーリングの意図を設定したり、セッションの流れを説明したり、質問に答えるための時間です。
実際にエネルギー・ワークが始まると、あなたは目を閉じ、できるだけリラックスした状態でヒーリング・エネルギーを受け取ることが望まれます。深呼吸は、もっとも簡単にあなたをリラックスさせてくれます。
鼻からゆっくりと、優しく深く息を吸い込みます。肺を、できるだけたくさんの空気で満たしていきます。吐き出すときには、意図の力を使います。吐く息とともに、肉体に感じているこわばりや緊張がすべて、体の外に出ていくことを意図します。深呼吸を続けます。ひと息ごとに、体の力が抜けていくのを感じましょう。
4. ハイアーセルフ、ガイド、天使たちにサポートを求める
深呼吸を数回繰り返したら、次に沈黙の中で、非物質的な世界の存在たちをヒーリング・セッションに召喚します。心の中で、意識的に、ハイアーセルフと霊的な存在、天使、または神や女神など、あなたが召喚したい存在たちにサポートを求めます。彼らにヒーリングの意図や目的を伝え、癒しをサポートしてくれることに感謝します。
私は、非物質的な存在を召喚せずに、ヒーリング・セッションを行ったことは、これまで一度もありません。彼らは、あからさまに召喚しなくとも必ず来てくれます。しかし、私たちがその存在を意識して、はっきりとした意図と誠意とともに、彼らを召喚することで、より強力なサポートが得られることを、私は経験を通して実感しています。
5. セッション後のセルフ・ケアに本格的に取り組む
ヒーリングの効果と恩恵は、セッションを受け終わったと同時に完了するものではありません。エネルギー・ヒーリングは、古い思考や感情、不要になったエネルギー・パターンの解放を助け、あなたが新しく、より高い周波数の波動と複数のレベル(肉体的、感情的、精神的、スピリチュアル的)において、統合していくサポートをします。
このようなプロセスは、通常セッションを受けてから数日間かけて、特にあなたの睡眠中に進んでいきます。ヒーリング・セッションの恩恵を最大限に受け取るためには、いつも以上に、愛をもってセルフ・ケアに取り組むことが大切です。
体の声に耳を傾け、無理をしないこと。自分に優しくしましょう。
ヒーリングは、あらゆることを引き出す可能性があります。ですから、ヒーリング・セッション後、数時間または数日のあいだに、体に不快感を覚えたとしても、驚かないでください。
体の不快を一切経験しない方もいます。一方で、よく見られるセッション後の症状としては、頭痛、腹部のけいれん、倦怠感や疲れ、体の痛み、微熱、またはトイレが近くなるなどが挙げられます。悲しみや後悔、怒りなど、それまで抑圧されていた感情が表に出てくる可能性もあります。
このような反応が出た場合、それが非常に一般的な症状であり、癒しのプロセスのひとつに過ぎないということを覚えておきましょう。通常、肉体的または感情的な症状は、2、3日でなくなります。
ここで、私がおすすめする、セッション後のセルフ・ケア、トップ4をご紹介します。
- 純粋で、新鮮な水をたくさん飲む
特に、セッション直後の数時間は意識して水分を摂りましょう。純粋な水がベストですが、マイルドなものであればハーブティーでも構いません。十分に体をうるおわせ、体液がスムーズに循環している状態を保つようにします。
- 休息をとり、リラックスする
理想的には、セッション後すぐに昼寝ができれば、最高です。実際に、セッション直後に眠ることが難しい場合は、せめてその日はできるだけゆったりと過ごすようにします。人ごみや、騒々しい環境を避けます。可能なだけ、たっぷりと睡眠をとりましょう。
- 湯船につかる
あたたかく、くつろげる入浴は、停滞しているエネルギーを解放するのに役立ちます。ヒーリング・セッションによって動かされた、不要になった古いエネルギーが、水によって流され、手放されていくのをイメージします。さらに、浴槽の水を抜く際には、古いエネルギーが排水溝から流れ去り、あなたの人生からも消え去るのをイメージします。
- 体に取り入れる物に気を配る
ヒーリング・セッションの恩恵を、最大限に味わい尽くしたいのなら、食事を軽くし、体に取り入れる物を徹底的に選別しましょう。アルコール、カフェイン、重い食べ物(肉など)、精製された砂糖、加工度の高い食品を避けましょう。
ヒーリングとは、生涯にわたる旅です。人生のひとつの部分を癒せば、また別の側面が、私たちの関心や愛、そして癒しを求めて現れるのです。
私たちは、一人一人が、あらゆる方法で自分自身を癒すことのできる潜在力を持っています。しかし、癒しが一人きりで行われるべきものだとは、私は考えていません。なぜなら、人間として生きる冒険の旅の一部として、私たちは他者にサポートを求めること、そして他者から差し伸べられた手を受け入れることを学んでいるからです。
とは言え、自分以外のヒーラーやプラクティショナーに癒しをサポートしてもらうときには、自らが癒しに意識的に取り組み、責任を持つ必要があります。この記事でご紹介したアドバイスが、みなさんがヒーリング・セッションから可能な限りたくさんの恩恵を受け取るための一助となれば、幸いです。